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おすすめプログラミング教材紹介!発想力を鍛えよう!Minecraft(マインクラフト)編

マインクラフト-プログラミング

Minecraft(マインクラフト)についてご存知でしょうか?

Minecraft(マインクラフト)は2009年にスウェーデンで開発されたゲームです。発表以来、世界中で大人気となり、ゲームの総売り上げ本数は1億本を突破しています。子どもやファンの間では「マイクラ」と呼ばれています。パソコン、NINTENDO SWITCH、プレイステーション、WiiU、スマートフォン(iPhone、アンドロイド)などで遊ぶことができます。

ゲームとして十分に楽しめるのと同時に、プログラミングを学べるという観点から、Minecraft(マインクラフト)はとても注目されています。 保護者の方の中には、ゲームと教育が結びつかない方、抵抗がある方もいらっしゃるかと思いますが、Minecraft(マインクラフト)はゲームの枠に収まらない可能性があります。

現に、海外の学校ではMinecraft(マインクラフト)の教育現場での採用が進んでいて、その学習効果についてもたくさんの実例が報告されています。
今回の記事では、Minecraft(マインクラフト)について、徹底解説します。





1、Minecraft(マインクラフト)ってどんなもの?

Minecraft(マインクラフト)とは、いったいどんなもの?
他のテレビゲームとはなにか違うの?
などのMinecraft(マインクラフト)にまつわるあれこれを紹介します。



1-1  Minecraft(マインクラフト)って何をするゲーム?

マインクラフト-プログラミング

Minecraft(マインクラフト)で遊んだことのない方からの、「Minecraft(マインクラフト)ってどんなゲーム?」という質問に対して一言で答えるのは実は難しいことです。

なぜなら、ゲームの自由度が高く、ゲームの中で何でも作れて、どんなことでもできてしまうからです。魔物を退治するだけではなく、広大な世界を冒険したり、お城や街を作ったり、遊び方を自由に自分自身で決めることができるからです。面白い点としては、Minecraft(マインクラフト)はゲームの中で積み木を重ねるように立方体のブロックを組み立てて建物を作ったり、動かしたりしていくのですが、ブロックを動かす仕組みを作ることもできることです。

従来のゲームのように、ストーリーが決まっていたり、敵が襲い掛かってきたりするというものではなく、プレーヤーが自分自身で世界や武器を作りながら目的を作っていくゲームといえます。

他のゲームのように魔物を退治するために世界を冒険することももちろんできますが、Minecraft(マインクラフト)が長く人気のゲームとなっているのは、終わりがなく、世界や目的を自分自身で作っていけるという点にあるのではないかと思います。また、自由度が高いためにYouTubeで多くのプレイデモ動画が公開されており、動画によってさらにMinecraft(マインクラフト)の人気が上がるといった現象が起こったようです。



1-2  Minecraft(マインクラフト)でプログラミングを学ぶには?

プログラミング-マインクラフト-コンピュータ


とはいえ、ここまででは積み木やブロック遊びが、デジタルで遊べるもの、に過ぎません。
空間認知能力や創造力を鍛えたり、想像力を膨らませたりして楽しむことはできるかもしれませんが、まだプログラミング学習にはつながりません。

プログラミングを学ぶためには、コンピュータ版のMinecraft(マインクラフト)で、コンピュータクラフトというソフトを使用します。このソフトを使用すると、コードを書き込んで、自分自身が作ったゲームの中のものを動かすことができます。このコードを書き込む作業はプログラミングそのものです。 コードを書き込むというと、非常に難しいことのように聞こえますし、実際に非常に難しいことなのですが、自分が大好きなMinecraft(マインクラフト)を思い通りに動かすという目的があるので、積極的に挑戦する子どもがたくさんいます。


1-3  Minecraft(マインクラフト)でプログラミングを学ぶにはパソコンが必要なの?

コード入力をするために、パソコンが必要となるとパソコンの購入が必要になってしまったり、子どもにパソコンを触らせることに抵抗があったり、というネックが生じるかと思います。
確かに、パソコンがないとコードを記入してプログラミングを行うことはできないのですが、スマートフォンやゲーム機のMinecraft(マインクラフト)では、レッドストーン回路を用いてゲームの中の装置を動かしたりコントロールしたりすることができます。

レッドストーン回路って何?ということを一言で回答するのは難しいのですが、簡単に言えばMinecraft(マインクラフト)の中で命令通りに動く装置を作るための回路のことです。
例えば、ゲームの中のドアを、レッドストーン回路の複数の命令を組み合わせて、自動ドアに変更したり、スイッチを押すと明かりが点く照明を作ったり、上級者ではエレベーターを動かしたり、といったことがレッドストーン回路によってできるようになります。

レッドストーン回路については、「論理回路」といわれるコンピュータの基本的な回路を使用していて、とても奥が深いのですが、以下の理由から積極的にチャレンジする子どもが多くいます。

  • タブレットやスマートフォンだけで気軽にプログラミングが学べること
  • YouTubeなどでプレイ動画がたくさん公開されており、子どもたちが上級者の真似をしたくなり、見本となるものがあること

当初、Minecraft(マインクラフト)は小学校高学年以上のプレーヤーが多かったのですが、今では多くの低学年の子どもがMinecraft(マインクラフト)を楽しんでいます。



1-4  Minecraft(マインクラフト)のプレイ画面


上の画面は、Minecraft(マインクラフト)を使って作成された世界です。
一つひとつは立方体のブロックですが、さまざまな色や特徴を持ったブロックを積み上げることによって非常にリアリティのある作品を作ることができます。

インターネット上には、映画やアニメ作品の舞台や世界遺産をMinecraft(マインクラフト)で忠実に再現した作品が数多く公開されています。



2、 Minecraft(マインクラフト)でどんな能力が得られるの?

Minecraft(マインクラフト)でプログラミングを学ぶことによってどんな能力が得られるかについて紹介します。



2-1 問題解決能力と改善力

他のゲームは、魔物を退治するためにプレーヤーを強化したり、敵の動きを覚えて、対応できるように練習したりします。
しかし、Minecraft(マインクラフト)の場合には試行錯誤をしながらしかけを作る、という楽しみ方ができます。一度うまくいかなかった時には、別の方法を試みたり、友人に解決策を聞いたり、インターネットの動画を参考にしたり、と解決策はさまざまです。

こうした過程で、問題解決能力を身に着けることができます。

また、Minecraft(マインクラフト)は、正解が用意されたゲームではありません。
したがって、ある方法でうまく目的を達成できたとしても、さらに良い方法が存在する可能性があります。

目的達成をした後も、さまざまな改善策を試みることができるというのもMinecraft(マインクラフト)ならでは、といえるでしょう。



2-2 空間認識能力

上述しましたが、Minecraft(マインクラフト)のブロックはすべて立方体で作られています。
Minecraft(マインクラフト)をプレイしていると、ブロックがいくつ必要、何マス分掘らなければならない、何マス分積み上げなければならない、といった場面がたくさん出てきます。積み木やブロック遊びにも共通することですが、楽しみながらこういった作業を何度も繰り返すことになるので、自然と空間認識能力が高まり、数学的なセンスが養われます。



2-3 協調性が身に付けられる

Minecraft(マインクラフト)はマルチプレイといって複数人数で楽しめるモードがあります。
自由度の高いゲームなので、子どもが同時にプレイをすると目的がバラバラなのでもめてしまったり、やりたいことが思うようにできなかったりしてしまいます。

しかし、互いのやりたいことを尊重して相手に譲ったり、自分の主張を説明したりしながら、少しずつ役割分担をして、チームプレーを身に着けることができます。



3、Minecraft(マインクラフト)の海外での活用事例

Minecraft(マインクラフト)は日本でも少しずつ教育の現場で教材として採用され始めています。Minecraft(マインクラフト)には教材用として開発されたバージョンもあり、楽しみながら学べる教材ですので、今後より広がっていくと思われます。
海外に目を向けると、既に数学や社会学など様々な場面で教材としてMinecraft(マインクラフト)が採用されています。海外でのMinecraft(マインクラフト)の活用事例について紹介します。



3-1 アメリカの小学校での数学への活用例

マインクラフト-アメリカ-教育

アメリカのロサンゼルスにあるalbert einstein academy(アルベルトアインシュタインアカデミー)では、Minecraft(マインクラフト)を数学の教材として採用しています。

アルベルトアインシュタインアカデミーの5年生を受け持つ先生が、Minecraft(マインクラフト)で数学を教えることの効果やメリットについてまとめていることを生徒たちに伝えたとき、生徒たちが興奮しながら自分たちでその効果を調査し始めたそうです。そして、以下の6点の効果・メリットがあることを確認したとのことです。

  • Minecraft(マインクラフト)によって子どもたちは創造力を発揮できる
  • 楽しみながら学ぶことができる
  • 学年で習うよりも高度な算数・数学を習得できる
  • 数学だけではなく、社会学・語学・科学を学ぶのにも適している
  • 子どもも大人も同様に学習効果がある
  • Minecraft(マインクラフト)は世界40か国で楽しまれている


同じ先生が、3年生に対して半年間Minecraft(マインクラフト)を活用した算数の授業を実施した結果、算数の基準点到達者がクラスの18%から84%へと飛躍的に向上しました。3年生のクラスであるにも関わらず、DNAのモデルを作ったり、電子計算機を作ったりするなど、5年生レベルの問題に取り組むようになっていました。
そして、先生が最も驚いたことは、このように難問にチャレンジしているにもかかわらず、子どもたちが自分から積極的に勉強しようとしていたこと、だとのことです。



3-2 オーストラリアの中学校での活用例

プログラミング-マインクラフト-オーストラリア

オーストラリアのNorthholm Grammar School(ノースホルム中学校)でも、Minecraft(マインクラフト)を使って授業が実施されています。

社会科の教材としての採用ですが、Minecraft(マインクラフト)の活用によってクロスカリキュラムでの学習に成功しているとのことです。



クロスカリキュラムとは、簡単に言えば複数の教科をまたいで総合的に学習を進めることです。こちらの学校の例では、Minecraft(マインクラフト)を使って4教科のカリキュラムをカバーすることができた、ということです。

  • 歴史
  • メインとなる学習内容です。オーストラリア社会の変化について、原因と結果について調査し、社会の継続性と変化を識別します。

  • 地理
  • 歴史について学ぶと同時に、生徒たちはオーストラリアの自然環境の変化について調べました。

  • 語学
  • パソコンやMinecraft(マインクラフト)に関して、やや難しいテキストを読むことを通して語学力を向上させました。

  • 数学
  • Minecraft(マインクラフト)の世界にブロックを積み上げるために、座標のX軸とY軸について理解できました。


マインクラフト-オーストラリア-プログラミング

具体的な学習の方法として、以下のように学習が進められました。
授業の課題は、「民主主義について学ぶ」です。

まず、先生が2つの異なる世界をMinecraft(マインクラフト)上で設定します。片方は陰鬱な社会で、もう片方は民主主義の統制が取れている社会です。先生は生徒たちに、陰鬱な社会をもう一方の社会のように民主主義かされた社会に変更するようにタスクを与えます。
生徒たちは、テキストを読みながら、陰鬱な世界を民主主義国家に導けるよう世界を作っていきます。最後に、生徒たちはパワーポイントを使って、Minecraft(マインクラフト)の2つの世界を比較し、学んだことを説明します。

Northholm Grammar School(ノースホルム中学校)の先生は、Minecraft(マインクラフト)の一連の授業について、以下の感想を述べられています。
「Minecraft(マインクラフト)を授業で採用するのは初めてのことだったので、生徒たちが夢中になりすぎて生徒間同士の協力やコミュニケーションが減ってしまうのではないかと心配していました。しかし、実際には全く逆のことが起こりました。クラスのチームワークの大きな刺激になり、教室では非常に活発な対話が生まれました。」



3-3 海外での活用事例における共通点

マインクラフトエデュケーションエディション

ここで上げたのはほんの一例にすぎず、海外の小学校や中学校ではMinecraft(マインクラフト)が非常に多く教室で取り入れられ活用されています。

それらの教室で見られる共通点としては以下のようなポイントがあります。
  • Minecraft : Education Edition(マインクラフトエデュケーションエディション) が使用されていること
  • Minecraft : Education Edition(マインクラフトエデュケーションエディション) とは、教育用のMinecraft(マインクラフト)です。学習には直接結びつかないゲームの機能が制限され、教育用として特化したプログラムになっています。

  • 先生は学習するプラットフォーム(舞台)を提供するだけ
  • 一般的な授業と異なり、先生の最大の役割は生徒たちがMinecraft(マインクラフト)を使って学習できる環境を整えることです。環境が整いさえすれば、生徒たちは自ら意欲的に学習を進め、先生の期待以上の学習成果を上げる事例が非常に多く報告されています。

  • 先生や保護者は元々Minecraft(マインクラフト)で遊んだことさえない場合が多い
  • 海外でMinecraft(マインクラフト)の活用が進んでいるのは、海外の国々が日本と異なり大人もMinecraft(マインクラフト)に親しんでいるから、というわけではありません。
    それどころか、授業に導入することが決まるまでは一度もMinecraft(マインクラフト)で遊んだことがないという先生の方がほとんどですし、保護者の方々から懸念の声が上がることもあるようです。
    活用して生徒たちの学力が向上した事例や、そうした経験を他の学校にも広めようとする教育者の方々の働きもあって、多くの教育機関でMinecraft(マインクラフト)の活用が進んでいるという状況です。

  • 子どもたちが夢中になり、Minecraft(マインクラフト)ならではの効果がみられている
  • 子どもたちのほとんどが、Minecraft(マインクラフト)の世界に熱中します。
    元々ゲームを好んでいた男の子はもちろんのこと、初めてMinecraft(マインクラフト)に触れる女の子もゲームの中で家やお城の世界を作ることに熱中する姿が見られます。
    そして、Minecraft(マインクラフト)での学習を通して、学年や教科の垣根を超えた知識を習得している、という特徴がみられます。



4、まとめ

プログラミングが学べる教材、Minecraft(マインクラフト)について解説しました。

Minecraft(マインクラフト)は、何でも自由にできるゲームなので、ゲームの枠を超えて、プログラミング教材として、そして時には語学や数学の教材としても利用されています。

民間のプログラミング教室でもMinecraft(マインクラフト)を教材として採用される動きが広がっています。現状は短期講座やワークショップイベントなどでの採用例が多いですが、依然として人気もニーズも非常に高いので、今後は教材として活躍の幅が広がることが期待されます。

注意していただきたい点としては、Minecraft(マインクラフト)はとても自由ということもあり、ただ遊んでいるだけだと学習効果が限られることです。そういった点では、カリキュラムの整っているプログラミング教室やMinecraft(マインクラフト)イベントを利用する価値はとても大きいものだと思います。



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