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子育てコーチングの考え方を活かした家庭でのルール作り


お子様の学力や思考力はもちろん、人間的な成長のためにも、家庭での学習の取り組みや習い事の練習、ゲームやテレビの時間をやりすぎないことなど、家庭での過ごし方がとても重要なポイントになります。
とはいえ、子どもに限らず、人はどうしても楽しいことやものに熱中してしまい、やるべきことや面倒なことを後回しにしてしまいがちです。

こうしたときに、役に立つのが家庭でのルールです。
やるべきことがきちんとルールとして決まっていて、お子様がルールを守れれば、家庭で理想的な時間が過ごせるはずです。
今回の記事では、子育てコーチングを活かした、子どもが自発的に守れるルール作りについて解説します。



目次

子育てコーチングの考え方を活かした家庭でのルール作り
1、子育てコーチングに基づいたルール作りの基本
2、ルール作りのコツ
3、まとめ

.



1、子育てコーチングに基づいたルール作りの基本

明確なものかあいまいなものかは別として、どの家庭でもある程度のルールを作られていることと思います。

  • 夜8時までに宿題を済ませる
  • テレビ・ゲームは一日1時間以内
  • 必ず寝る前に片付けをする
など、学習に関することや生活習慣などは、決めたルールを守ってほしいという保護者の方が多いかと思います。

今、お子様は家庭でのルールをしっかり守れていますか?
ルールを決めたもののなかなか守ってくれず、そのたびに注意したり、叱ったりで、正直負担に感じられている保護者の方も多いのではないでしょうか?実は、ルール作りの際に子育てコーチングの考え方を活かして、お子様がルールを守ってくれやすい状態にすることができます。

まずは、どのようにルールを作ればよいかについて案内します。



1-1 ルールを親子で一緒に考える


お子様がルールを守れない大きな要因として、ルールが一方的に決められたものである、ということが考えられます。

たとえば、「ゲームは1時間まで」というルールの場合に、お子様としては、楽しいゲームを満足いくまでもっとたくさん楽しみたい、という気持ちがあります。一方で、「1時間」という時間については、根拠が感じられず、納得できないものとなっている可能性があります。

保護者の方にとっては、
  • 長くゲームをしていると視力の低下が気になる
  • ゲームに時間を取られすぎると、宿題や自主学習のための時間が確保できなくなる
  • すべての用事を済ませて21時には就寝してほしい
  • 勉強以外にも読書などの趣味や教養を広げる時間を持ってほしい

などさまざまな考えをもって「1時間」と決められたかもしれませんが、それらの考えが必ずしもお子様に正確に伝わっているとは限りません。

そこで、子育てコーチングを活かしたルール作りをするには、まず親子で一緒にルール作りをします。
お子様も主体的にルール作りに参加することで、ルールの根拠や理由を知ることができ、保護者の方の思いを知ることができるからです。また、単純に自分で決めたことは他人から決められたことよりも素直に受け入れやすいという点もあります。

お子様と対話を繰り返しながら、目的達成に向けたルール作りを共同作業で行います。ここでのポイントは以下の3点です。
  • 保護者様はお子様の気持ちに寄り添うこと
  • お子様が主体となってルール作りを行うこと
  • 保護者様は希望・要望をお子様に投げかけること


1-2 お子様の気持ちの受け止め方


ルールを作る際に、お子様の気持ちを受け止めることは簡単なことではないかもしれません。

お子様の要望は、保護者の方にとってはわがままで好き勝手なものに感じられるからです。例えば、ゲームの時間を例にとってみても、「好きな時に好きなだけゲームをやりたい」というのが正直な本音、というお子様が非常に多いことでしょう。

お子様の気持ちを受け止めるというのは、こうした要望をすべて受け入れるという意味ではありません。

子育てコーチングの「承認」「傾聴」の部分でもありますが、まずはお子様の声を聞いて、「もっとたくさんゲームで遊びたいんだね」、とお子様の気持ちを受け止めることです。お子様の要望を頭ごなしに否定するのではなくて、聞く姿勢を取ることでお子様は信頼や安心を感じることができるでしょう。

そして、次のステップとしては同調することです。保護者の方自身が感じられているお子様の気持ちに近い感情を投げかけましょう。例えば、「私も、時間があったら読みたい雑誌がたくさんあるから、ゲームをしたい気持ちはわかるよ」といったように、親子の関係が上下関係ではなく横並びに近い関係になるような言葉がけをすると良いでしょう。

最後に、保護者の方の目線での要望や時間を短くしなければならない理由を伝えて、ルールが守れるよう一緒に頑張ろうと励ましましょう。言葉のかけ方としては、以下の通りです。

  • ゲームをやりたい気持ちはわかってるけど、視力が悪くならないかな?
  • 勉強する時間はどうやって確保する?
  • ご飯に入るときとか、さっとゲームやめられるかな?


不安に思うことはもれなく、お子様に投げかけてみましょう。そのうえで、ルール作りをすれば、保護者様とお子様の両方が納得したルール作りができます。そして、そのルールを一緒に守っていこうと励ますことで、主体的・継続的にルールを守っていく土台が出来上がります。



1-3一度ではうまくいかない


こうした試みはすでに実施されていらっしゃるご家庭も多いかもしれません。
子どもが自分で作ったルールなのに守ってもらえないから困っている、と思われている方も多いことでしょう。

確かに、このようにルールを作って約束しても、一回でずっと継続して守れるようになる、というわけにはいかないのが現状です。重要なことはうまくいかなかったときにどのように対処するかです。

見られがちなパターンとしては、ルールを守れなかったからということで罰を与えてしまうことです。ゲームの例でいえば、ゲームを隠してしまうとか、お小遣いを減額してしまう、などといった行動がこれにあたります。こうした対応は、強制力・即効性はありますが、反面、どうしてもその場しのぎになってしまいがちです。

お小遣いをずっと与え続けないわけにもいかないし、ゲームを処分してしまうわけにもいきません。

子育てコーチングの考え方に基づいた理想的な対応方法は、再度、お子様と対話をすることです。
  • せっかく約束をしてルールを決めたのに、守れなかったのはなぜだろう?
  • ルールを守るためには、今のルールをどんなふうに変えたらいい?
  • 今までのルールでは、どんなところがやりにくかった?

これらの質問や対話を通して、お子様が本当に自主的に守れるルールを作り、それが実現できるように親子でともにゴールを目指すのが子育てコーチングに基づいたルール作りの考え方です。



2、ルール作りのコツ

子育てコーチングに基づいたルール作りに関する基本的な考えが身についても、なかなかルール作りできる雰囲気にならない、お子様が乗ってこない、というケースもあるでしょう。そこで、ルール作りのコツについて紹介します。


2-1 お子様のやる気を引き出す


いくら「子どもが主体でルールをつくる」と言っていても、お子様が乗り気でないときにルール作りを進めようとすると、やはりお子様にとってはルール作りが面倒で押し付けがましいものという印象になってしまいます。

理想的なタイミングとしては、お子様が自ら積極的にルール作りをしたいと思えるタイミングで、保護者様から声がけをすることですが、学習に関することや生活習慣に関することでお子様が自ら積極的になるタイミングは非常に限られていることでしょう。

そこで、一つ重要なポイントとなるのは、どのようなときにお子様がやる気を発揮されているのかを保護者の方がしっかりと観察することです。
当然ですが、お子様がやる気を発揮する接し方は、人それぞれ異なります。信頼しているという態度を示すことでやる気を発揮するお子様もいれば、褒められてその気になるお子様もいます。場合によっては、叱られることでその気になるお子様もいらっしゃるでしょう。

注意していただきたい点としては、これらのコミュニケーションはあくまでコーチングを行うために取るべき、ということです。感情に任せて叱ってしまったり、お子様を否定するような言葉をかけたりしないようにしましょう。



2-2 ゲーム的な要素を取り入れる


多用するのはよくない場合もありますが、多くのお子様はゲームが好きなので、いっそのことルール作りにゲームの要素を取り入れてみるというのも、ルール作りの土俵にお子様を乗せるためには有効です。

例えば、ルールが一つ守れたらポイントが付くポイントカードを作成したり、ルールをグラフや表して達成状況を可視化(見えるようにすること)したりすれば、ルールを作って守るモチベーションにつながる可能性があります。



2-3 説得のコツを用いる

お子様の気持ちがどうしても前向きにならないときには、説得するためのコツを用いるのも一つの手段です。「説得」の側面が強すぎると、子育てコーチングの趣旨からズレてしまいますが、自然にお子様がルール作りに向き合えるように導くことはとても効果的です。子どもの気持ちを動機づけする手法として以下の4つの気持ちに働きかけることが効果的です。

  1. メリットを提案する


  2. ルールを守って達成できた際にメリットがあるとお子様が感じることができれば、ルール作りに前向きになることができます。
    最も、目に見えて分かりやすいメリットは「ご褒美」ですが、「ご褒美」は、自主性を阻害してしまう場合もあるので多用はあまり望ましくありません。

    例えば、「毎日1時間家庭学習をする」といったルールを守って、希望する学校に入学出来たら、こんな学校生活が待っている、将来こんな仕事に就ける可能性がある、といったような、長期的なメリットも併せて示していきましょう。また、メリットに関しても保護者の方が考えて一方的に提案をするのではなく、お子様と一緒に「このルールが守れたらどんなメリットがあるかな?」といった対話を繰り返して、イメージ化していくと良いでしょう。

  3. 感情に訴えかける


  4. お子様の感情に訴えかけるのも、一つの説得手法です。
    例えば、「あなたと一緒に、私(保護者様)自身も〇〇という目標を精いっぱい取り組むから、一緒に頑張ろう」とか、「志望校合格のために、大変だけど毎朝6時に起きて朝の学習をしよう!」といった具合に、お子様の感情を動かす言葉をかけます。
    コーチングの場面では、論理的なものの考え方が非常に重要ですが、パートナーのモチベーションを突き動かすという点では、感情ほどダイレクトに訴えかけられるものはありません。

  5. 権威の力を借りる


  6. 特にお子様が憧れている人やもの(=権威)の力を借りるのも有効です。

    「この調子で毎日しっかり学習時間守れたら、憧れの学校に入学できるよ」、「宇宙飛行士の〇〇さんも、毎朝〇〇の習慣を欠かさず続けてたみたいだよ」といった動機付け方法です。重要なポイントは、お子様自身が強く憧れている人やものを比較対象として提示することです。憧れを抱いていない人を示した場合には、押し付けの側面が強くなってしまいます。

  7. おどし


  8. コーチングの場面ではホラーメッセージと言いますが、おどしも動機づけとしては非常に効果的です。
    おどしは以下のような使い方をします。
    「ずっとこの調子だと、行きたい学校に合格できないよ」
    おどしは、ネガティブな感情に訴える説得方法ですので、多用すると自己肯定感の低下につながります。ですので、必要最小限の使用に抑えたいところですが、ここぞという場面で用いると効果的です。



3、まとめ

この記事では、子育てコーチングの考え方を活かした家庭でのルール作りの考え方やコツについて紹介しました。

家庭で学習習慣、生活習慣を身に着けるには、取るべき行動をルール化して習慣化することが重要ですが、せっかく作ったルールを守ってもらえないと悩まれているご家庭は少なくないかと思います。

子育てコーチングの考え方を反映したルールとは、お子様の気持ちに寄り添って、お子様が主体となって作ったものです。一方的な押し付けにならないように注意しながら、保護者の方は懸念事項や注意点をお子様に投げかけて、ともにルールを作り、守れるように協力していきましょう。特に、ルールが守れなくてつまずいてしまった時に、根気よく対話を繰り返す姿勢が重要です。

ルール作りのコツを参考にしながら、家庭での過ごし方を一つひとつ確認されてみてはいかがでしょうか?