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21世紀型スキルってなんだろう?なぜ必要?2020年教育改革にむけてやっておきたいこと




21世紀型スキルってなんだろう?なぜ必要?2020年教育改革にむけてやっておきたいこと


21世紀型スキルについて

教育の本質が大きく変わるわけではありませんが、時代の変化に伴って社会から求められる能力が変化すると、子どもたちが身に着けるべき能力も変わります。
この子どもたちが身に着けるべき能力は「21世紀型スキル」として定義されており、教育界は21世紀にふさわしい学びを子どもたちに提供すべく様々な試みを行っています。
今回の記事では、21世紀型スキルとはどのようなものかについて案内します。




1.21世紀ってどんな時代?

21世紀とはどのような時代でしょうか?
また、21世紀ではどのようなスキルが求められるでしょうか?
それぞれ、順を追って詳しく見ていきましょう。



1-1 21世紀という時代【教育・労働から見て】

教育や労働という側面から今の時代を見た場合に、2つの大きな側面があります。
一つは「グローバル社会」、もう一つは「IT社会」です。



グローバル化とIT化はそれぞれが独立したものではなく、相互に関連しあっています。
インターネットの普及により一瞬で世界中に情報が発信され、情報を受けて目まぐるしく社会が変動します。これらの動きは、スマートフォンやIT機器の普及、AI技術の進化、高速インターネット通信網の整備などにより、さらに加速度を増しています。
10年後、20年後の世界情勢や科学技術がどのような進化を遂げているかを予測することは専門家でさえ極めて困難という状況です。

2015年、野村総研とオックスフォード大学が「今後10~20年の間に日本の労働の49%の職業が人工知能やロボットに代替できる可能性が高い」という推測結果を発表しました。また、2045年に人工知能が人類の知能を超えるといわれるいわゆる「シンギュラリティ」が到来するという予測もあります。それらの実現の有無については議論されているところですが、21世紀がそのような激動の時代であることは確かです。

こんな未来がくるかも…?

とはいえ、恐怖心をあおられ無駄におびえる必要はありません。
しかし社会の変化に取り残されてしまった場合には、新たな時代で生きていくための力を著しく欠いてしまう可能性は否めません。

多かれ少なかれ、失われてしまう仕事もあれば新たに生まれる仕事もあります。それに伴って必要性の高まる学問やスキルもあれば、現在ほど必要とされなくなるスキルもあるでしょう。大切なことは、社会が大きく変化しうる時代だからこそ、その変化に対応できるスキルを身に着けていくことなのです。

1-2 「21世紀型スキル」概要

「21世紀型スキル」とはACT21Sという国際団体が定義したものを指します。
ACT21Sというのは、アメリカや日本、オーストラリアなど6か国の教育関係者らが活動している国際団体です。

この定義によると、現代の子どもたちは従来型の教育に加えて4領域10スキルを身に着ける必要があると定義しています。

(1)思考の方法

①創造力とイノベーション
②批判的思考、問題解決、意思決定
③学びの学習、メタ認知(認知プロセスに関する知識)

(2)仕事の方法

④コミュニケーション
⑤コラボレーション(チームワーク)

(3)仕事のツール

⑥情報リテラシー
⑦情報通信技術に関するリテラシー(ICTリテラシー)

(4)社会生活

⑧地域と国際社会での市民性
⑨人生とキャリア設計
⑩個人と社会における責任(文化的差異の認識および受容能力を含む)


項目の中には、内容をイメージしづらいものもあるかと思います。また、言葉の意味は理解できても教育の現場でどのように実践されるかイメージがわかない項目もあるでしょう。

一つ一つ、具体的にみていきましょう。

2.21世紀型スキルの詳しい内容



21世紀型スキルを領域別に紹介します。


2-1 思考の方法



いわゆる「考える」力です。
従来の教育においても授業やテストを通じて考える場面はたくさんありましたが、21世紀型スキルをもう少しかみ砕くと、以下のようになります。

・新しいアイデアや発明につながる創造力
・論理的、批判的思考力
・物事を決定すること
・自分の知識や行動を客観的に把握し(=メタ認知)、そこから次に学ぶべきことを知ること

社会の変化に対応するためには、従来のやり方をただなぞるというやり方ではうまく対応できません。
自分自身のできることやできないことを客観的に把握し、新たな方法を考え、そのやり方が正しいかを常に自問自答し、前例がなくても物事を決断していくスキルが求められます。

逆に、従来のやり方や前例通りのやり方でしかできないようだと、どうやっても人工知能やコンピューターにはかなわなくなってしまいます。与えられたやり方や過去の事例に沿って正確な作業を進めることは、コンピューターが最も得意とする作業です。


2-2 仕事のやり方



一般的にビジネスをしている大人には基本的に身についているとされている仕事を遂行するためのスキルです。
仕事が複雑化・専門化した現代では、一人では完遂できない仕事が増えています。そのため、チームのメンバーとコミュニケーションをとりながら仕事を進めていくことが重要視されています。


2-3 仕事のツール

ツールは、思考を支える基礎力となります。
インターネットなどの普及によって情報は溢れかえっています。かつては、必要な情報を得るためには、専門の書物を読んだり専門家に意見を聞きに行ったりする必要がありましたが、現代では検索エンジンに文字を入力するだけで多数の回答が閲覧できます。

しかし、それらがすべて正確な情報というわけではありません。情報の量に比例して、誤った情報を目にする量も高まっています。

情報の信ぴょう性を疑い、正しい情報を正しく利用することにより、正しく思考することにつながります。

2-4 社会生活



グローバル社会では、文化や価値観の異なる個人同士の距離感がとても近くなります。
社会の中で自分自身の市民としての位置づけを把握すると同時に、異なる価値観を受け入れること、求められる行動をしていくことが重要視されます。

また、将来的に自分自身が社会の中でどのような役割を果たすのかをイメージすることも重要です。


3.学校教育と21世紀型スキル

21世紀型スキルの習得に関して、実際の教育現場ではどのような動きがみられているでしょうか?
主な教育の現場として、学校教育と民間の学習塾における対応を紹介します。

3-1 21世紀型教育

日本の学校教育において、「生きる力」を養うという点については従来の授業でも少しずつ取り入れられてきましたが、IT化という点については普及しているとはいいがたい状況であり、学校へのタブレット端末の導入などの取り組みが進められています。

その一環として、文科省では、学校教育の情報化における懇談会を開催し、ホームページ上にてこれまでの意見をまとめています。

具体的な対応として、特に教科書や教材のデジタル化についての対応が急がれています。
特に公立の小学校・中学校においては、デジタル教材の使用実績がそれほど多くないことや、教員自身がデジタル教材の使用に慣れていないことから、体制を整える必要性が指摘されています。

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