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子育てコーチング~指導法を共有したい相手は?

子育てコーチングを実践する際に、保護者の方(特にお母様)が一人であれこれ試したり、悩んだりするのは不安やストレスのもとになるかもしれません。特に、子育てコーチングを始めたばかりの頃や、成果が目に見えにくい時には、孤独感を感じられることもあるのではないでしょうか?
そんな時に力を借りたいのは周囲の家族や友だちの力です。「3人寄れば文殊の知恵」といいますが、子育てコーチングも指導方法を共有したり意見を交換し合ったりすることで、お子様の学力やスキルをより伸ばしていくことができます。今回は、お母様が子育てコーチングの指導法をどのように身近な人と共有していくのが理想的かについて紹介します。

   

1、配偶者とは方向性の共有を!

「ワンオペ育児」を実践されているというお母様もいらっしゃるかもしれませんが、多くのお母様にとって子育ての際に最も力を借りたいのはお父様ではないかと思います。距離的に最も身近なので日常的なことも頼みやすいと思いますし、長期的なことも相談しやすいでしょう。
夫婦間で果たす役割は、少しずつ異なりますが、
「こんな風に育ってほしい」
「こういう部分を伸ばしてあげたい」
という思いを共有して長期的なビジョンを持つことが重要なポイントです。

父親の子育てコーチングについてはこちら(http://itoguchi-junior.com/column/4699)で紹介していますので、ここでは夫婦間の関係性やビジョンの共有に焦点を当てて解説をしたいと思います。

注)ワンオペ育児・・・配偶者の単身赴任や長時間労働、祖父母が近くに住んでいないため頼れない、などの理由により、主に母親が一人で育児・家事を行わざるを得ない状況のこと。

 

1-1 子育ての方針は異なって当たり前

夫婦間の子育ての方針が異なることが原因で、夫婦ゲンカをしてしまったり、険悪な雰囲気になってしまったりした経験は多くの方がお持ちなのではないでしょうか?しかし、子育て方針が夫婦で異なるのは当然のことです。もともと、お母様、お父様は別々の家庭で育っていること、お母様の方がお父様に比べて日常のしつけや安全など細かな部分に目を光らせなければならないことから、どうしてもスタンスに違いが生じるものです。むしろ、重要なポイントは、違いがあって当たり前ということを受け入れることです。

この姿勢は、子育てコーチングにも共通することです。異なる意見を否定するのではなく、いったん受け入れたうえで、互いに納得できるように歩み寄る姿勢、譲歩する姿勢が重要です。

そして、最初にまず一致させておきたい部分があります。それは、子育ての「軸」です。夫婦間で、「こんな子に育ってほしい」という軸を一致させなければ、どんなに話し合いを持ったところでうまくいきません。反対に、軸が一致していれば、日常の生活習慣や学習指導の方法については必ずしも一致させる必要はありません。むしろ、お子様にとって、性格や考え方の多様性を学べる機会にもなります。

 

1-2 子育ての軸とは

子育てに正解はありませんので、家庭の数と同じ数だけ子育ての軸が存在します。
例えば、以下のように箇条書きでお子様に対して求めるものを列挙していくと、理想のイメージがつかみやすいのではないかと思います。

  • 思いやりを大事にしてほしい
  • 自分の意見をしっかり主張できる子になってほしい
  • 挨拶をしっかりできる子になってほしい
  • 勉強の得意な子どもに育ってほしい


これらを夫婦間で共有し、理想のイメージを互いに共有するようにしましょう。

   

1-3 子育てコーチングの軸とは

上述の通り、日常の叱り方や学習指導の方針について、夫婦間で違いがあるのは当然で、それを無理に一致させる必要はありません。しかしながら、せっかく夫婦のどちらかの方が子育てコーチングを実践されようとしている場合には、子育てコーチングを行う、というのも一つの軸として考えられてみてはいかがでしょうか?

幸い、子育てコーチングには決まった手法がありません。クライアント(=お子様)の個性や状況、目標に合わせて、接し方を変えていくのが子育てコーチングですが、コーチの性格や方針によってコーチが接し方を変えていくのもアリだと思います。つまり、軸として「承認する姿勢」・「見守る姿勢」・「子どもの心情に寄り添う姿勢」さえ一致していれば問題ない、という考え方です。

お父様とお母様で叱るポイントや叱り方が違うのは当然のことです。両方の親から同時に強く叱られるよりも、片方の親に叱られたときに、もう片方の親に甘えられる状況がある方が、お子様にとっては気持ちの逃げ場がありますし、信頼関係も構築できます。叱られた理由を、叱っていない方の親から落ち着いて聞いて判断することもできます。

ですので、将来のイメージを一致させ、接し方の大枠として子育てコーチングを取り入れ、細かな部分についてはその都度、臨機応変に対応する、というのが、一つの理想的なスタイルではないかと思います。

 

2、祖父母には方向性を理解してもらうことで足りない分を補ってもらう

パートナーである配偶者に次いで、子育てコーチングの意向を共有したいのが、お子様から見ておじいちゃん、おばあちゃんです。特に、同居していたり会う頻度が多かったりする場合には、育児方針を伝えておくことでトラブルやストレスの予防につながり、助けとなってくれる場合もあるでしょう。  

2-1 祖父母に対して育児コーチングの方針を伝える

実の両親であれ、義理の両親であれ、お子様への接し方に関して、甘やかし・物の与えすぎ・厳格すぎなど、接し方の違いがストレスになってしまうケースが少なくありません。実の親に対してでさえ、接し方を変えてもらうように頼むのは難しいことで、義理の両親となればさらに難易度が上がります。

そのような場合に、接し方を改めてもらうよう頼むのは角が立ちやすいですが、お母様自身の育児コーチングの方針を伝えるのは言いやすいのではないでしょうか。もちろん、育児コーチングについての詳細を説明して理解してもらうことは難しいことだと思いますので、方向性について大まかに伝えると良いと思います。

  • 口出しを控えて、信じて見守る姿勢を取っている
  • 厳しく叱るのではなく、理由を伝えたり、解決策を一緒に考えたりするようにしている
  • できるだけ、子どもの話に耳を傾けて、寄り添いたいと思っている


唐突に、「育児への口出しを控えてほしい」と言うよりも、方向性を示してから「その叱り方(ものの与え方)は我が家の方針とは違うので、次からはやめてほしい」という方が、説得力が増します。

 

2-2 優しく接してくれる祖父母の場合は、甘えさせてもらうことで安心感を

孫に対して優しく接してくれるおじいちゃん・・おばあちゃんに対しては、子育てコーチングの承認や傾聴の不足部分を補うような接し方をしてもらうと、助けになると思います。

子どもの話をじっくり聞くという点は、保護者の場合、意識していてもつい家事や仕事で手が回らなくなり、おろそかになりがちな部分です。時間や精神面で余裕のあるおじいちゃん・おばあちゃんが、子どもの話を真剣に聞くことで、安心感が与えられます。具体例としては、おばあちゃんが一生懸命に耳を傾けて話を聞いた結果、不登校だった子どもが学校に行けるようになったという事例もあります。

特に傾聴や承認という姿勢をおじいちゃん・おばあちゃんに意識してもらわなくとも、興味を持って孫の話を一生懸命聞くように接してもらえたら、おのずとそういった姿勢が取られていることでしょう。

注意点としては、物の与えすぎや要望を何でも叶える姿勢は、甘やかしにつながります。甘やかしは、家庭のルールが崩れてしまうだけではなく、お子様の承認欲求も満たされませんので、あまりメリットがありません。

 

2-3 厳格な祖父母の場合は、お子様の心情を家族でフォローする

祖父母のどちらかが厳格な場合、要望を伝えても態度を優しく変更してもらうのは難しいことかと思います。こういったケースでは、おじいちゃん・おばあちゃんと一緒の時にはしつけの部分は任せてしまい、叱られたときのフォローに徹するようにするのが効果的でしょう。叱られることはお子様にとってはショックの大きなことですが、冷静になぜ叱られたのか、次叱られないためにはどのようにすべきなのか、ということを学ぶチャンスでもあります。

厳しく叱られるお子様を見るのは、お母様にとってもとてもつらいことでしょう。しかし、厳しくしつけをされた子どもは、記憶力が高く、順応性が高いという研究結果も出ています。お子様の能力を伸ばし、信条に寄り添うために最適な行動を家族全員で対応するようにしましょう。

注意点としては、厳しく叱責している理由が理不尽なときや、叱る基準が一定ではなくブレている場合は、おじいちゃん・おばあちゃんに対してその旨を指摘するようにしましょう。それと同時に、お子様に対してしっかりフォローしましょう。

 

2-4 実の両親に話を聞いてもらうのも子育てコーチング

自身のお子様にばかり注意が向きがちになりますが、おじいちゃん・おばあちゃんは、お母様にとっての実の両親です。何歳になっても、子は子ですので、お母様自身がクライアントになって両親にコーチングをしてもらうのも良いでしょう。親子関係が良好で、親に甘え慣れている方は自然にそのように接することができているかもしれません。特別なことを話さなくても、グチや不安、直面している課題などをただうなずきながら聞いてもらうだけでも、お母様の内面から意欲ややりたいことが湧き上がってくるのではないでしょうか。何より、お母様自身が、前向きに元気でいることが、お子様にとっても大きなモチベーション・活力になります。  

3、その他に育児コーチングを共有したり参考にしたい相手やサービス

身内以外でも、共有できそうな人とは子育て方法を共有しましょう。  

3-1育児に関する考え方が近い友だち

お子様の友だちのお母様の中に、育児に関する考え方の近い方がいて気が合えば、その方と友だちになるのも良いでしょう。そして、その方と育児に関する情報を共有すればモチベーションになるかと思います。あるいは、学生時代の同級生や地元の友だちなどで、お母様と同じように育児中の方もいらっしゃることでしょう。身内のように深い話はしづらいかもしれませんが、同じ保護者の目線で話ができるので、参考になる考え方や解決策を相手が持っているかもしれません。

また、母親同士で話をする際のメリットとして、育児・教育の方針が大きく異なる場合でも全く問題ないということです。友だち同士の場合には、互いの育児にそれほど大きな責任が問われませんので、お母様自身が考えていることや悩みをそのまま相手に伝えることができます。また、生の体験談を耳にすることは、専門書を読んだりセミナーに参加したりするよりも、強く胸に響くものです。

 

3-2 育児コーチングセミナーに参加してみる

近年、育児コーチングが非常に盛んになってきており、育児コーチングに関するセミナーが多数開催されています。内容や、参加費用などは運営者によってさまざまですが、参加者として集まるのは同じ境遇にある育児を改善しようとされているお母様方。そして、多くの場合、セミナーの講師もかつてお母様のように、育児に悩み取り組んでこられた方です。

セミナーに参加するのは、コーチングのやり方を学ぶのも大きな目的ですが、同士に会い、刺激を受けること、モチベーションをアップすることも、メリットとなりうるポイントです。コーチングセミナーをきっかけに、参加者同士で友だちになるというケースもあります。

 
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